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子の心親知らず

マリア・ジョアン・ピレシュ。彼女は1944年にポルトガルに生まれた。3歳でピアノを始め、5歳で最初のコンサートステージに立った。以来天才ピアニストとして世界の注目を集めている。リスボン音楽院やミュンヘン音楽アカデミーで学び26歳の時、ブリュッセルで開かれたベートーベン生誕200周年記念コンクールで優勝。その後ベルリンフィルやボストン交響楽団など世界中のオーケストラと共演。日本にもたびたび訪れ聴衆を魅了している。
彼女の主催するベルガイシュ芸術センターではピアノを教えるだけではなくピレシュ自身が世界中から集まった若い演奏家たちと生活を共にし人間として彼らと語り合います。芸術とは日々の生活を通して達成するものという彼女の信念に基づている。
彼女は生徒に対話しながら教える
歌えないのは何かを恐れていて咽が締め付けられているからよ
曲を弾く時に構造やモチーフ、展開などにこだわらずに曲の持つファンタジーを感じながら弾くのよ
転調に注意して対話をしているように
構造化しすぎると聞くことができなくなるわ
急がないで
脱力して常に新しく生きること
音楽と対話するのよ
もっと響かせて、恐れずに
時間と空間の感覚を大切にするのよ
狭いところに閉じこもっていないでもっと広い空間を見渡すのよ
ちいさい四角にこもらずに思い切って
どう表現するかはあなたの問題よ
聴衆の気持ちにならないとリズムは表現しきれないわよ
弾き分けられないと音楽が単調になりコミュニケーションがとれないわよ
対話ができなくなって聴衆が眠くなってしまうわ
呼吸、間、歌に気をつけて
音楽はもっとシンプルなものよ
枠にはまった生徒の心を解きほぐすかのように指導している。マニュアルや固定観念を捨てることを恐れず、思いっきり自由に自分を表現することを教える。今までにまとった重い衣服を一枚一枚剥がしていくように彼女の指導は続く。教育って何だろう?子どもに重たい衣服をまとわせることに大人が躍起になって案外大人の感性を子どもに押しつけてはいないだろうか。

マニュアルという重たい衣服をまとわせるのではなく、もっと自由に自分を表現させ、もっと自分を響かせていけるようになるのが親や大人の義務のはずだ。対話(コミュニケーション)は同じ目線で行われなければ間がとれず流れが悪くなる。子どもに近すぎればうっとうしがられその上、一人で生きていく力が弱くなってしまう。遠すぎれば姿が見えず迷ってしまう。近すぎず離れすぎず適当な距離感を持ってリズムよく、時には早く、時には、遅く、さらに時には立ち止まってみる。そういう心地よい距離感が今の親子、師弟の間に求められている。心地よいとは快適という意味ではない。そこには愛情という絆が確固として存在し、その上でどんなに叱っても絶対に崩れることのない信頼関係の状態のことを言う。
教えるとはどうしても一方から一方へと流れる方向性があるからそこに厳しさがあってしかるべきなのだ。厳しさの度合いが信頼関係の強さだということだ。厳しさを教えるのは愛情がいるし覚悟もいる。「厳しさ=愛情」の代わりに「甘さ=放任」で子どもにゲーム機を与え携帯を与え、お金を与えて、その代償としてお子様に勉強して頂くという図式が成り立っている家庭は驚くほど多い。しかし、その図式は当面は有効だが長続きはしない。
地表の収穫だけを行えば根が絶える。地表の樹木を支えるためにはその何倍もの地下の根が存在する。枯れずに生き続けることができるのは地下と地表のバランスがとれているからだ。この法則は森羅万象すべてに成り立つと思う。人間も目先の欲に囚われて、すぐに収穫に目がいくとその樹は枯れることになる。ソニーの盛田昭夫氏がアメリカの大手電気会社にソニーを身売りしていれば今のソニーはなかったのだ。
大人になると人から教育されることはめっきり少なくなる。何かを習っている場合や学ぶ場があればいいのだがなかなかそういう機会がないのが現状だろう。四十の手習い。何でもいいから何かに取り組んでみるのもいいだろう。そうすれば自分もうまくいかないこともあるだろうしストレスもたまることもある。うまくいった喜びも、うまくいかなかった時の挫折感も味わいながら何か仕事以外に趣味を持つと、さらに視野が広がるかもしれない。子どもも試験でいい結果が出せないで苦しんでいる時もあるだろう。いい結果が出て喜々としている時もあるだろう。そんなとき、大人や親は子どもに何を伝えただろうか。何が大切だと教えてきただろうか。大人も親も自省し内省してみるいい時だ。
マニュアルはいらない。自分の信念で子育てすればいい。ピレシュがそう語っているように聞こえる。


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