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トリコロールとジパング

フランスの若者雇用制度(CPE)をめぐる動きは労厳しい国際競争にさらされ雇用数を自在に調整したいという企業と好条件で安定した地位を求める若い労働者の厳しい現状を浮き彫りにした。CPEは4月13日に正式に廃止され幻の政策となった。さすがフランス国民の政治の関心度の高さと彼らのパワーには圧倒された。日本はフランスのようなCPE制度はないが労働者の3割を占めるパート、契約社員、派遣社員の有効期限は契約期間満了という形で事実上、理由なく企業の都合で解雇されているのだ。欧米に較べて若年層の失業率は低いが不安定な職に就かざるを得ない若者が増えているのが日本の特徴だ。
その結果、非正社員の男性の給与は正社員の64%にすぎず若者の所得格差も99年以降急速に拡大している。
*15~24才までの若年層の失業率:ポーランド35.6% イタリア24.4% フランス21.7% スペイン 18.1% ドイツ 15.6% イギリス 13.4% 米国10.7% 日本8.7% 
*CPE-初期雇用契約。従業員20人以上の企業が26歳未満を雇う際、採用から2年間は理由を示さず解雇できる制度。1月にドビルパン仏首相が発表したが、撤回された。

与謝野経済財政相は景気回復の状況について戦後最長だった「いざなぎ景気」を軽く抜き実質経済成長率にについても2%を超える可能性が出てきた。一般国民の消費も伸びてきていると述べている。何かいい予感を感じさせる発言だが本当なのかと猜疑心も湧いてくる。「企業経営者のマインドが非常に落ち着いている。企業の体質が変わった」とも述べているがそれは企業の都合でリストラを断行し、いつでも首を切れる非正社員を増員した結果格差社会が安定したと同義ではないのか。2005年までの10年間で正社員は446万人減り、非正社員は590万人増えた。24才までの非正社員は2人に1人に迫っている。「フリーター」が辞書に載ってあまりありがたくない市民権を得た。
日本では労働条件がフランスよりも悪条件なのになぜみなが立ち上がらなかったのだろう。それはすべてが個人の「自己責任」であるとされたことと国民全体が政治に無関心でありすぎたのではないか。また他人にかまっていられる状況ではなく自分の身にリストラや非正社員の不遇が降りかかってこないようにするのに手一杯だったのかも知れない。企業体質は成果主義に変わってしまった。余計なことを言って上司の不信感を買ったりご機嫌を損ねたりすることの方がよっぽど怖いのかも知れない。経済弱者は企業にも政府にも見放されてしまった。やはり最後の一句(森鴎外)。「お上の言うことにはさからえませんから」なのか。

「自己責任」という強権的な言葉によってすべてを押しつけられるのなら国家としての日本の意味が問われてくる。北朝鮮に拉致された人たちも自己破産した人たちもフリーターになってしまうのも、耐震偽装マンションを購入した人も、運が悪く、自己責任で対処してくださいと言っているようだ。教育基本法が改正され愛国精神が盛り込まれるが、法律で愛国精神を定義するのではなく日々日常の中で日本に生まれてよかったという感覚や誇りを持ちたいものだ。

日本は黄金の国ジパングと呼ばれた。シルクロードを通じて世界の文化が集積し、それらが融合してさらに昇華した。確かに豊かな自然に恵まれてはいるが、その恩恵に甘んずることなく自然に対して決して忘れることのない畏敬の念が日本人の精神風土に脈々と流れているのだろう。自然に対しては人間は無力だということを先人たちは知っていたのだ。

現代に生きるわれわれは日常の利便性に慢性的に慣れてしまってほんの少しの不便さにも無力になってしまう。つまり、文明の恩恵を受けた分だけの危険に晒される。例えば、携帯電話も簡単に連絡が取れて確かに便利な面もある。しかし、同時にさまざまな犯罪の温床となる。コンピューターもたくさんの情報を瞬時に受け取ることもできるし処理することもできる。しかし、それと同時に自らの情報も流出してしまうこともある。文明の利便性ばかりに目を奪われて安易にその恩恵にあやかろうとする。そういった短絡的な思考様式が思わぬ落とし穴を見落とすことになる。文明に毒されて骨抜きにされた愚かな日本人から脱却してすべからく自身の生きる道を真剣に見つけ真実の幸福を追求するべきではないだろうか。

「億劫がって何もしないでじっとしておって何か役に立つ知識が入ってくると思うのは間違いなんです。自分の足を運んで自分の目で確かめてそうやって自分で得た知識はものすごい応用のきく生きた知識になるんです。」
南極探検隊副隊長を務めた西堀榮三郎さんは86才で亡くなる直前に残してくれた言葉だ。
自分たちで闘って勝ち取った自由と他人から与えられた自由の差は大きいのかもしれない。


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